大きな地震が起こるたびに、ニュースの向こう側だけでなく、私たちの身近な場所でも多くの方が不安や苦しさを抱えます。
住まいを失うこと、これからの生活が見えなくなること。その精神的な負担は計り知れません。
また、南海トラフ地震は、今後30年以内に発生する確率が80%~90%以上(2025年9月時点の見直し)と非常に切迫しており、
2030年代(2035年±5年)を中心に、約10年後以内に発生する可能性が多くの専門家から指摘されています。
100〜150年間隔の周期や過去の記録に基づき、いつ起きてもおかしくない状況であり、東日本大震災を大幅に上回る想定と言われています。

私たちは日々、住宅の「構造」をつくる仕事に携わっています。普段は壁の中や床下に隠れてしまう部分ですが、建物にとって最も重要な“骨格”です。
どれだけ意匠が美しくても、構造が弱ければ安心して暮らすことはできません。
大震災後に「もっと強い家にしておけばよかった」という声を耳にすることがあります。
だからこそ私たちは、見えない部分にこそ力を注いでいます。許容応力度計算に基づいた設計、バランスの取れた耐力壁配置を行い製造しています。
構造を理解し、数値で裏付けされた強さを形にすることができます。
強い家は、単に倒れにくいというだけではありません。そこに住むご家族の「心の安心」を支える存在です。
安心があるからこそ、日常の楽しさが生まれます。
子どもが走り回る音も、家族で囲む食卓も、将来の計画を語り合う時間も、すべては安心できる住まいがあってこそです。
災害をゼロにすることはできません。しかし、被害を最小限に抑える家をつくることはできます。
苦しさを少しでも減らし、安心という土台の上に楽しさを積み重ねていく。
そのお手伝いができることが、構造に携わる私たちの使命だと考えています。
見えない部分にこだわり続けること。
それが、未来の笑顔を守る力になると信じています。
S.KAKUDO